@techreport{oai:ncn.repo.nii.ac.jp:00000117, author = {清水, 嘉子 and 生涯発達看護学, 母性看護学分野}, month = {Mar}, note = {80295550, 長野県看護大学, 1 育児幸福感尺度の作成:本研究はLazarusの理論より育児している母親の肯定的な情動を「育児幸福感」とし、育児幸福感を感じる際の場面から、育児幸福感尺度を開発した。予備調査より明らかにされた記述文を14分類64項目に集約し6歳以下の子どもを持つ母親を対象とし、5段階評価法による回答を求めた。最尤法によるプロマックス回転による探索的因子分析を行った。育児幸福感の場面は8因子に分類され、41項目となった。8因子は、「子どもの成長」、「希望と生きがい」、「親としての成長」、「子どもに必要とされること」、「夫への感謝の念」、「新たな人間関係」、「子どもからの感謝や癒し」、「出産や育児の意義」の構造が示された(原著)。2 育児幸福感についての母親に対する聞き取り実施:母親の育児幸福感を高めること(子育て期をより幸福に過ごすため)への母親自身の工夫とその影響、さらに育児幸福感を高めることへの困難について明らかにすることを目的に乳幼児期の育児をしている母親23人を対象とし、半構成的面接内容に基づいて面接を行なった。育児幸福感を高めること入の母親の工夫では、"無理をしない範囲での生活の工夫"、"他者からの育児体験のレスポンスと安心"、"時間のコントロールから得る心のゆとり"、"大変なことを乗り越えた自己評価"、"ストレスが報われる実感"、"同居者への依存と感謝"、"子どもとの時間、空間、気持ちの一体感"があった。育児幸福感を高めることへの困難では"複合化したストレスからくる疲れとイライラ(ストレス)"、"あれもこれもと思う自分の性分"、"人に任せられない自分がやるという気負い"があった。育児幸福感の母親自身や育児への影響では"癒される"、"思いやりの心"、"育児の原動力"がもたらされていた(原著)。3 育児幸福感を高めるプログラムの作成評価:母親の育児幸福感を高める2時間程度の少人数参加型プログラムを開発し、7人1グループとする2回のプログラムを実施しプログラムの前と後及び1週間後の心理的、生理学的変化の評価を行った。心理的には幸福実感が上昇し、気分の変化として"緊張と興奮"、"疲労感"、"不安感"が低下し"爽快感"が有意に上昇していた。育児幸福感では、"子どもからの感謝と癒し"が上昇していた。生理学的には、唾液アミラーゼの低下傾向、心拍数の低下、HFの上昇、LF/HFの低下傾向が認められた。脳波では、θ波、β波が低下し、α波_3が上昇しリラックスの効果が認められた。また、母親自身の視野の広がりや安心感、育児態度への変化として託児による母親の心のゆとりや子どもとの関係の見直しによって子どもへの愛着や成長の実感をもたらしていた(:原著投稿中)。今後は育児幸福感を高めるためのプログラムのコースの開発と評価、育児幸福感尺度の簡易版の作成などの課題がある。, 1, 17592258}, title = {母親の育児幸福感を高めるための援助プログラムの開発}, year = {2008} }