@techreport{oai:ncn.repo.nii.ac.jp:00000116, author = {清水, 嘉子 and 生涯発達看護学, 母性看護学分野}, month = {Mar}, note = {80295550, 長野県看護大学, 本研究では、臨床での汎用性を高めるため、清水ら(2007)が開発した多面的な育児幸福感を捉えるCHS(Child-care Happiness Scale:育児幸福感尺度)の短縮版を作成し、その信頼性と妥当性の検討を行った。6歳以下の乳幼児を持つ母親を対象に、CHSの育児の中で感じる幸せな気持ちが生じる様々な場面についての41項目を、5段階で評価を求めた。併せてCHS短縮版の妥当性の確認のため、心理的健康を測定する「主観的幸福感」と「ベック絶望感」の回答も求めた。有効回答672名であった。短縮版の項目を選定するために、CHSの41項目の回答について因子分析を行い、「育児の喜び」、「子どもとの絆」、「夫への感謝」の3因子からなる13項目を選定した。3つの因子のそれぞれの項目の内的整合性を表すα係数は、0.77~0.86と充分な値が得られた。CHS短縮版と主観的幸福感との間には、有意な正の相関があった。一方、ベック絶望感とは、有意な負の相関があった。また、「育児の喜び」と「子どもの絆」は母親年齢が高くなると低下する傾向が、一方「夫への感謝」は末子年齢が4歳以上よりも1歳以下の母親の方が高く、また1人っ子の母親が最も低くかった。考察では、CHS短縮版とオリジナルCHSとの違いやその実用性、そして今後の問題について議論した。CHS短縮版は心理的健康との関連性が示唆された。CHS短縮版はコンパクトとなったので、個々の母親の育児幸福感の様子を表すプロフィールを母親自身にすぐフィードバックすることができ、母親たちが自分の子育てに対する気持ちを振り返る資料として今後役立てられることが期待できる。 さらに、子どもが乳幼児期にある母親の育児幸福感を高めるために3か月間に2時間による6回の少人数参加型プログラムを開発し評価した。9人から10人1グループによるプログラムを2回実施した。プログラム参加群(以下プログラム群とする)19人に対し、プログラムの初回参加前と最終回参加後および最終回参加後1か月の心理学的指標(心理尺度)による育児ストレスや育児幸福感、自尊感情と生理学的指標(自律神経活動、脳波、唾液CgA)によるリラックスやストレスの評価をした。さらに、プログラムに参加しない対照群16人を設定し、同様の評価を実施した。プログラムの内容は、自分について話し仲間作りをする、子どもへの思いを振り返る、育児の幸せな瞬間を大切にする、互いの頑張りを認める、自分を認め自信を持つ、人生設計を考える、自分の悩みについて聞いてもらうなどであり、毎回腹式深呼吸と、笑顔作りのストレッチを取り入れた。本プログラムの心理学的並びに生理学的な効果が部分的に認められた。プログラム群の初回参加前と最終回参加後において,自尊感情が有意に上昇し,育児ストレス値が有意に低下した。特に育児不安のストレスが有意に低下している。生理学的には脳波であるα3が初回参加前に比べ最終回参加後に有意に上昇しリラックスしていることが示された。プログラム初回参加前および最終回参加後と1か月後には有意な変化が認められなかった。一方、対照群においては有意な変化はみられなかった。母親の自由記述において,他の人の話が聞けてよかった,大変なのは自分だけではない,視野が広がった,人生について考えた,自分を客観的にみられた,友達ができた,子どもを愛していることに自信が持てたなどの効果があった。, 20592592}, title = {母親の育児幸福感を高めるプログラムとその評価尺度の再開発}, year = {2011} }